いつもお世話になっております。TeeZeeです。
新世代のグループが大躍進した2016年を締めくくるにあたり、少し過去を振り返ろうと思います。
ほんの5年前、私がK-POPそして韓国文化に興味を持ちはじめた2011年です。
この年活躍したアーティストの何組かが、2016年に節目を迎えました。
実はこの年の12/30に、年末歌謡祭の一つであるKBS歌謡大祝祭を現地で観覧していました。
その観覧レポートを交えながら、2011年のK-POPガールズの活躍を紹介したいと思います。
いつもに増して長くなりますが、よろしければお付き合いください。
■2011年のK-POPガールズ概要
この年の状況のイメージを持っていただくために、簡単に言うとこんな年でした。
○KARA+少女時代の日本活動が全盛期を迎え、年末の紅白歌合戦にも出場しました。
また、後を追う形でT-ARA、Afterschool、RAINBOWなどが次々と日本デビューしました。
7月にはミュージックバンクが東京で開催され、超豪華メンバーが集まっていました。
○一方で韓国内では、デビュー2~3年目のグループがしのぎを削り、全体的には活況でした。
反面、その層が厚すぎたためか、新人グループの多くはあまり目立てませんでした。
■2011KBS歌謡大祝祭出演者
番組のオープニングで全出演者が紹介されるのでご覧ください。
全体で20組と、他の歌謡祭に比べて少ないです(同年のSBSは30組、MBCは43組)。
その他に東方神起が翌日の紅白歌合戦のため録画で出演したのに、KARAは出演しませんでした。
(少女時代も翌日紅白なのによく出演したなぁと思いました。この時が私の少女時代初観覧です)
司会者のうち右の男性はチョン・ヒョンム"アナウンサー"です。
今はフリータレントで大活躍ですね。
■歌謡祭の観覧概要
自分の席からの見え方はこんな感じでした。近くはないですが肉眼でもよく見えます。
■K-POPガールズの2011年(歌謡祭出演者編)
それではここから、この年特に韓国内で活躍したK-POPガールズについて振り返ります。
歌謡祭での観覧の感想を、動画の下に簡潔に書いています。アーティスト名のABC順です。
○4Minute - 「鏡よ鏡」
4Minuteはあまり衣装を揃えないグループと思いますが、その意味ではこの曲は珍しいです。
私が初めて渡韓したのがこの年の4月ですが、街中でよく流れていた曲の一つで印象深いです。
その後は、個人的には隔年ヒット(2013年「What’ Your Name」が最高)のイメージがあります。
一方この年は、ヒョナが夏に「Bubble Pop」冬に「Trouble Maker」とソロ活動に拍車をかけました。
今思えば、今年の契約更新結果を呼んだ転換点の年だったかもしれません。
○Davichi - 「さよならと言わないで」/ 「百万本のバラ」(原曲シム・スボン)
日本でも有名な「百万本のバラ」のカバーを熱唱。なじみのある曲を観れたので驚きました。
2008年のデビュー直後は、「愛と戦争」「8282」「時間よとまれ」などの元気系で人気だったDavichi。
この年10月発表の「さよならと言わないで」では雰囲気を変え、音楽番組1位を獲得しました。
以後今に至る女性バラードデュオの第一人者として地位を固めた年でした。
○f(x) - 「Pinochio」
この年4月発表の「Pinochio」は、怪我で約1年活動休止していたアンバーの復帰作でもありました。
脱退したソルリも含めて、各メンバーの個性的な魅力は今に至るまで変わりません。
そういえば2009年デビュー組ですが、現メンバーの契約は大丈夫ということでいいのかな?
○IU - 「いい日 (좋은 날)」+「君と私 (너랑나)」
この頃は喉の保護として「いい日」の三段高音をしない状態が続いていました。
ガールズグループ全盛の時期に、ソロで太刀打ちできる稀代の存在でした。今でもそう思います。
「いい日」「君と私」の壮大なファンタジー系から幅広い年代に愛され「国民の妹」と呼ばれました。
ただ必要以上に膨らんだ純真無垢のイメージが、翌年のSNS事故の影響をより広げたと思います。
個人的には、女優や広告モデルではなく「歌手IU」を、音楽番組や歌謡祭でまた見たいです。
歌謡祭第二部のオープニングで披露されたシャッフルダンスです。
ガールズではf(x)、4Minute、IUが出演。「IUがこんな踊りするんだ!」と驚きました。
○miss A - 「Goodbye Baby」
前段の和太鼓演奏が、いかにも昭和の紅白だなぁと現地で感じました。
前年2010年にデビューし最短地上波1位の記録保持者でした(今年BLACKPINKが破りました)。
当時のJYPのエースとして、2013年までは1位常連の状態は続きます。
一方、スジがこの年にTVドラマ「ドリームハイ」、翌年は映画に主演し、女優として地位を築きました。
スジの人気が上がるほど、逆にアーティストmiss Aの存在感が徐々に薄れてきた感がありました。
今はJYPのエースはTWICEに引き継がれ、今後はジアを含めて個人が光る時期かなと思います。
○Secret - 「Shy Boy」+「Love Is Move」 /「Poison」(原曲オム・ジョンファ)
カバー曲のステージは音響酷かったんですね。現地でも時々マイクの不調が気になりました。
デビュー後の苦労を乗り越え「Shy Boy」で初1位を獲得した年。間違いなくキャリア最高の年でした。
ただ10月発表の「Love Is Move」は少女時代と活動時期が被ってしまい、注目を得られませんでした。
今思えば、これがSecretが「その先」に行けなかった転換点だったかもしれません。
余談で、以前にも書いたかもですが、この年11月下旬にはヒョソンがこんな状態でした。
この授賞式の前日に転倒による大怪我をしたのですが、大活躍のお礼を直接言いたいという思いから、 まさに「這ってでも来た」という感じでした(ただしパフォーマンスは約一か月できませんでした)。
歌謡祭観覧の際は、そんな時期の直後だっただけに一番大きな声援を送ったのを思い出します。
○SISTAR - 「So Cool」 / 「その時その人」(原曲シム・スボン)
(※別日の映像です)
この日の「So Cool」ステージに衣装論難があったせいか、当日の単独動画が残っていませんでした。
前年にデビューし1位も獲得済でしたが、この年までは健康美を前面に出した有望株の位置でした。
(今思えば、宇宙少女ソンソの健康美はここから受け継がれたものでしょうね)
翌2012年に「Alone (나 혼자)」の大ヒットでトップグループの地位を確立しました。
実力ももちろんですが、海外進出をせず国内のファンを固めたことが奏功したと思います。
○少女時代 - 「The Boys」 / 「Festival」(原曲オム・ジョンファ)
普段は胸に目が行くことはまずないのですが、「Festival」の時のソニは…。客席から釘付けでした。
日本での活動が最も多忙だったこの年、一方で実は韓国活動では少し正念場でした。
10月発表の「The Boys」はこれまでの曲調と異なる冒険作で、ファンの間でも賛否がありました。
しかし蓋を開ければ安定の1位連取、後述のWonder Girlsとの直接対決も完勝でした。
"今は少女時代 これからも少女時代"を改めて見せつけた年になりました。
○T-ARA - 「Cry Cry」+「Roly-Poly」 / 「裏切りの薔薇」(原曲オム・ジョンファ)
歌謡祭などはリミックスが多いですが、「Cry Cry」は荘厳なオリジナル伴奏で聴きたかったです。
少女時代とKARAを追う一番手として、当時としては短い間隔で獅子奮迅の活動でした。
前年11月「うぇいろに」6月「Roly-Poly」11月「Cry Cry」そして翌年1月に「Lovey-Dovey」。
(ちなみに今年のOH MY GIRLは、前年10月~3月~6月~8月~11月とこのペースを超えてます…)
日韓で人気が急上昇した、間違いなくキャリア最高の年だったと思います。
そして、前を走る2組に追いついた、その象徴のはずだった2012年7月の日本武道館公演…。
その後のあれほどの影響を、この時誰が予想していたでしょう。
○Wonder Girls - 「Be My Baby」 / 「分からない」(原曲オム・ジョンファ)
少女時代とデビュー同期(2007年)で最大のライバル。この年の11月が3年ぶりの韓国活動でした。
ブランクからどれだけ人気を保っているか、くしくも少女時代の活動期間と重なり比較注目されました。
音楽番組1位候補の直接対決となった11/18のミュージックバンクは、今でも語り草です。
結局少女時代を破っての1位はならず、このメンバーでの活動は事実上終焉に向かいました。
2013年にソネが結婚し、ソヒは移籍(女優転向)。今後は他のメンバーも個人活動と思われました。
それだけに2015年のソンミ再加入+バンドスタイルでの復活は、本当に奇跡を感じました。
■K-POPガールズの2011年(KBS歌謡祭未出演編)
この日の歌謡祭に出演しなかったものの、当時を語るうえで欠かせないK-POPガールズを振り返ります。
○KARA
1~4月のいわゆる「KARA事態」はグループ存続の危機でしたが、この年は乗り越えました。
5月のドリコンでステージ復帰、8月に「STEP」発表。一方で日本活動は精力的でした。
様々な思いの詰まった「今、贈りたい『ありがとう』」は、個人的に日本語曲のベストソングです。
○RAINBOW / Afterschool
この年発表されたRAINBOW「To Me」とAfterschool「Shampoo」は、いずれもダイシダイスという 日本人がプロデュースした曲です。ピアノの切ない伴奏が美しく、街中でもよく耳にしました。
しかし1位を取るには至らず、その後は日本進出による活動空白や人気メンバーの個人活動などにより、 グループとしての人気は徐々に低迷していきます。この2組はこうした共通点が多いです。
○GIRL'S DAY
この年上り調子だったグループの代表格です。2010年のデビュー直後は不本意でした。
3月発表の「ぱんちゃぱんちゃ」で、MVのミナの怪演?とママママダンスが人気を博しました。
翌年はやや足踏みでしたが、2013年「女性大統領」(う、いま微妙…)で初1位を獲得しました。
○Apink
この年の新人グループの中で最も活躍し、また現在も成功している数少ないグループです。
4月に「分からない」でデビュー。IUを意識した?ウンジの高音シャウトが印象的でした。
11月発表の2作目「My My」が、翌年1月のエムカで初1位を獲得。今の地位を築きました。
○RaNia
デビュー曲「Dr. Feel Good」は、新人離れしたカリスマ性を前面に出した勝負作でした。
米国敏腕プロデューサーのテディ・ライリーの元、初めから世界を目指していました。
しかし、先輩グループの層の厚さと早すぎた海外進出で、国内ファンを獲得できず伸び悩みました。
人気メンバーだったタイ人Joyが、家庭事情(実家の水害被災)等で脱退したのも痛手でした。
2015年に奇跡の復活を遂げましたが、その後今に至ってもメンバー再編が続いているようです。
他の2011年の主な新人は、Dal★Shabet、Brave Girls、Stellar、Chi-Chi、Chocolat、C-REALなど。
この時期に新人グループがあまり育たなかったことが、以後2~3年のガールズ低迷期の一因でした。
○2NE1
YG得意の短期集中リリースで「Lonely」「Hate You」「Ugly」が次々チャート1位になる状態でした。
特に「내가 제일 잘 나가 (I am the Best)」は、「カリスマ2NE1」の象徴のような曲です。
今思えば、2NE1もこの年がキャリア最高の年だったかもしれませんね。
■総括
今年に解散や契約満了を迎えたグループが、この2011年はみんな輝いていました。
また、翌2012年以降ガールズグループは全体的に少し低迷期を迎えるのですが、 当時の失敗や試行錯誤の反省から、昨年あたりからのガールズ活況につながったと考えています。
私が初めてK-POPに興味を持ち、特に思い入れの強かった2011年。
長くて読みづらい点も多々あったかと思いますが、お楽しみいただければと思います。
新世代のグループが大躍進した2016年を締めくくるにあたり、少し過去を振り返ろうと思います。
ほんの5年前、私がK-POPそして韓国文化に興味を持ちはじめた2011年です。
この年活躍したアーティストの何組かが、2016年に節目を迎えました。
実はこの年の12/30に、年末歌謡祭の一つであるKBS歌謡大祝祭を現地で観覧していました。
その観覧レポートを交えながら、2011年のK-POPガールズの活躍を紹介したいと思います。
いつもに増して長くなりますが、よろしければお付き合いください。
■2011年のK-POPガールズ概要
この年の状況のイメージを持っていただくために、簡単に言うとこんな年でした。
○KARA+少女時代の日本活動が全盛期を迎え、年末の紅白歌合戦にも出場しました。
また、後を追う形でT-ARA、Afterschool、RAINBOWなどが次々と日本デビューしました。
7月にはミュージックバンクが東京で開催され、超豪華メンバーが集まっていました。
○一方で韓国内では、デビュー2~3年目のグループがしのぎを削り、全体的には活況でした。
反面、その層が厚すぎたためか、新人グループの多くはあまり目立てませんでした。
■2011KBS歌謡大祝祭出演者
番組のオープニングで全出演者が紹介されるのでご覧ください。
全体で20組と、他の歌謡祭に比べて少ないです(同年のSBSは30組、MBCは43組)。
その他に東方神起が翌日の紅白歌合戦のため録画で出演したのに、KARAは出演しませんでした。
(少女時代も翌日紅白なのによく出演したなぁと思いました。この時が私の少女時代初観覧です)
司会者のうち右の男性はチョン・ヒョンム"アナウンサー"です。
今はフリータレントで大活躍ですね。
■歌謡祭の観覧概要
- 私事ながら、この年は年末年始に一週間韓国に滞在して、年越しも体験しました
- 韓国旅行社のツアーをネットで見つけて申し込みました。観覧+ホテル1泊で36,000円でした
- 会場には、私たちのようなツアー客と、当日枠(先着順?)の客がいました
ツアー客は指定席ですが、本番間際まで空席だとスタッフが当日枠の客を誘導してしまいます
本番直後に通路や階段などで何組かがもめていました。高い代金で参加してこれはないですよね…
自分の席からの見え方はこんな感じでした。近くはないですが肉眼でもよく見えます。
- 各々が持ち歌の他にもう1回出番をつくりながら、無駄のないテンポの良い進行でした
- レジェンド特集として、オム・ジョンファとシム・スボンのカバーステージを数組が披露しました
(が、当時はこの方々の存在を知らず、「知らない歌を披露しているなぁ」という印象でした) - オープニングのペナントや、歌手より目立つ周囲のパフォーマンス(T-ARAの時のブレイクダンス等)が「昭和の紅白」のような雰囲気を感じました
- トリのSuper Juniorのステージの時に、前方に舞台向けモニターのようなものが設置されました
私は何とか腰を浮かして見れましたが、私より前の席の人は完全に視界をさえぎられました
さっきの件といい、「高い代金を払っても、現場スタッフの方が強いんだ…」と思いました - ラストの全員集合場面は、後方の席の人は前席の通路まで下りてきて写真撮り放題でした
■K-POPガールズの2011年(歌謡祭出演者編)
それではここから、この年特に韓国内で活躍したK-POPガールズについて振り返ります。
歌謡祭での観覧の感想を、動画の下に簡潔に書いています。アーティスト名のABC順です。
○4Minute - 「鏡よ鏡」
4Minuteはあまり衣装を揃えないグループと思いますが、その意味ではこの曲は珍しいです。
私が初めて渡韓したのがこの年の4月ですが、街中でよく流れていた曲の一つで印象深いです。
その後は、個人的には隔年ヒット(2013年「What’ Your Name」が最高)のイメージがあります。
一方この年は、ヒョナが夏に「Bubble Pop」冬に「Trouble Maker」とソロ活動に拍車をかけました。
今思えば、今年の契約更新結果を呼んだ転換点の年だったかもしれません。
○Davichi - 「さよならと言わないで」/ 「百万本のバラ」(原曲シム・スボン)
日本でも有名な「百万本のバラ」のカバーを熱唱。なじみのある曲を観れたので驚きました。
2008年のデビュー直後は、「愛と戦争」「8282」「時間よとまれ」などの元気系で人気だったDavichi。
この年10月発表の「さよならと言わないで」では雰囲気を変え、音楽番組1位を獲得しました。
以後今に至る女性バラードデュオの第一人者として地位を固めた年でした。
○f(x) - 「Pinochio」
この年4月発表の「Pinochio」は、怪我で約1年活動休止していたアンバーの復帰作でもありました。
脱退したソルリも含めて、各メンバーの個性的な魅力は今に至るまで変わりません。
そういえば2009年デビュー組ですが、現メンバーの契約は大丈夫ということでいいのかな?
○IU - 「いい日 (좋은 날)」+「君と私 (너랑나)」
この頃は喉の保護として「いい日」の三段高音をしない状態が続いていました。
ガールズグループ全盛の時期に、ソロで太刀打ちできる稀代の存在でした。今でもそう思います。
「いい日」「君と私」の壮大なファンタジー系から幅広い年代に愛され「国民の妹」と呼ばれました。
ただ必要以上に膨らんだ純真無垢のイメージが、翌年のSNS事故の影響をより広げたと思います。
個人的には、女優や広告モデルではなく「歌手IU」を、音楽番組や歌謡祭でまた見たいです。
歌謡祭第二部のオープニングで披露されたシャッフルダンスです。
ガールズではf(x)、4Minute、IUが出演。「IUがこんな踊りするんだ!」と驚きました。
○miss A - 「Goodbye Baby」
前段の和太鼓演奏が、いかにも昭和の紅白だなぁと現地で感じました。
前年2010年にデビューし最短地上波1位の記録保持者でした(今年BLACKPINKが破りました)。
当時のJYPのエースとして、2013年までは1位常連の状態は続きます。
一方、スジがこの年にTVドラマ「ドリームハイ」、翌年は映画に主演し、女優として地位を築きました。
スジの人気が上がるほど、逆にアーティストmiss Aの存在感が徐々に薄れてきた感がありました。
今はJYPのエースはTWICEに引き継がれ、今後はジアを含めて個人が光る時期かなと思います。
○Secret - 「Shy Boy」+「Love Is Move」 /「Poison」(原曲オム・ジョンファ)
カバー曲のステージは音響酷かったんですね。現地でも時々マイクの不調が気になりました。
デビュー後の苦労を乗り越え「Shy Boy」で初1位を獲得した年。間違いなくキャリア最高の年でした。
ただ10月発表の「Love Is Move」は少女時代と活動時期が被ってしまい、注目を得られませんでした。
今思えば、これがSecretが「その先」に行けなかった転換点だったかもしれません。
余談で、以前にも書いたかもですが、この年11月下旬にはヒョソンがこんな状態でした。
この授賞式の前日に転倒による大怪我をしたのですが、大活躍のお礼を直接言いたいという思いから、 まさに「這ってでも来た」という感じでした(ただしパフォーマンスは約一か月できませんでした)。
歌謡祭観覧の際は、そんな時期の直後だっただけに一番大きな声援を送ったのを思い出します。
○SISTAR - 「So Cool」 / 「その時その人」(原曲シム・スボン)
(※別日の映像です)
この日の「So Cool」ステージに衣装論難があったせいか、当日の単独動画が残っていませんでした。
前年にデビューし1位も獲得済でしたが、この年までは健康美を前面に出した有望株の位置でした。
(今思えば、宇宙少女ソンソの健康美はここから受け継がれたものでしょうね)
翌2012年に「Alone (나 혼자)」の大ヒットでトップグループの地位を確立しました。
実力ももちろんですが、海外進出をせず国内のファンを固めたことが奏功したと思います。
○少女時代 - 「The Boys」 / 「Festival」(原曲オム・ジョンファ)
普段は胸に目が行くことはまずないのですが、「Festival」の時のソニは…。客席から釘付けでした。
日本での活動が最も多忙だったこの年、一方で実は韓国活動では少し正念場でした。
10月発表の「The Boys」はこれまでの曲調と異なる冒険作で、ファンの間でも賛否がありました。
しかし蓋を開ければ安定の1位連取、後述のWonder Girlsとの直接対決も完勝でした。
"今は少女時代 これからも少女時代"を改めて見せつけた年になりました。
○T-ARA - 「Cry Cry」+「Roly-Poly」 / 「裏切りの薔薇」(原曲オム・ジョンファ)
歌謡祭などはリミックスが多いですが、「Cry Cry」は荘厳なオリジナル伴奏で聴きたかったです。
少女時代とKARAを追う一番手として、当時としては短い間隔で獅子奮迅の活動でした。
前年11月「うぇいろに」6月「Roly-Poly」11月「Cry Cry」そして翌年1月に「Lovey-Dovey」。
(ちなみに今年のOH MY GIRLは、前年10月~3月~6月~8月~11月とこのペースを超えてます…)
日韓で人気が急上昇した、間違いなくキャリア最高の年だったと思います。
そして、前を走る2組に追いついた、その象徴のはずだった2012年7月の日本武道館公演…。
その後のあれほどの影響を、この時誰が予想していたでしょう。
○Wonder Girls - 「Be My Baby」 / 「分からない」(原曲オム・ジョンファ)
少女時代とデビュー同期(2007年)で最大のライバル。この年の11月が3年ぶりの韓国活動でした。
ブランクからどれだけ人気を保っているか、くしくも少女時代の活動期間と重なり比較注目されました。
音楽番組1位候補の直接対決となった11/18のミュージックバンクは、今でも語り草です。
結局少女時代を破っての1位はならず、このメンバーでの活動は事実上終焉に向かいました。
2013年にソネが結婚し、ソヒは移籍(女優転向)。今後は他のメンバーも個人活動と思われました。
それだけに2015年のソンミ再加入+バンドスタイルでの復活は、本当に奇跡を感じました。
■K-POPガールズの2011年(KBS歌謡祭未出演編)
この日の歌謡祭に出演しなかったものの、当時を語るうえで欠かせないK-POPガールズを振り返ります。
○KARA
1~4月のいわゆる「KARA事態」はグループ存続の危機でしたが、この年は乗り越えました。
5月のドリコンでステージ復帰、8月に「STEP」発表。一方で日本活動は精力的でした。
様々な思いの詰まった「今、贈りたい『ありがとう』」は、個人的に日本語曲のベストソングです。
○RAINBOW / Afterschool
この年発表されたRAINBOW「To Me」とAfterschool「Shampoo」は、いずれもダイシダイスという 日本人がプロデュースした曲です。ピアノの切ない伴奏が美しく、街中でもよく耳にしました。
しかし1位を取るには至らず、その後は日本進出による活動空白や人気メンバーの個人活動などにより、 グループとしての人気は徐々に低迷していきます。この2組はこうした共通点が多いです。
○GIRL'S DAY
この年上り調子だったグループの代表格です。2010年のデビュー直後は不本意でした。
3月発表の「ぱんちゃぱんちゃ」で、MVのミナの怪演?とママママダンスが人気を博しました。
翌年はやや足踏みでしたが、2013年「女性大統領」(う、いま微妙…)で初1位を獲得しました。
○Apink
この年の新人グループの中で最も活躍し、また現在も成功している数少ないグループです。
4月に「分からない」でデビュー。IUを意識した?ウンジの高音シャウトが印象的でした。
11月発表の2作目「My My」が、翌年1月のエムカで初1位を獲得。今の地位を築きました。
○RaNia
デビュー曲「Dr. Feel Good」は、新人離れしたカリスマ性を前面に出した勝負作でした。
米国敏腕プロデューサーのテディ・ライリーの元、初めから世界を目指していました。
しかし、先輩グループの層の厚さと早すぎた海外進出で、国内ファンを獲得できず伸び悩みました。
人気メンバーだったタイ人Joyが、家庭事情(実家の水害被災)等で脱退したのも痛手でした。
2015年に奇跡の復活を遂げましたが、その後今に至ってもメンバー再編が続いているようです。
他の2011年の主な新人は、Dal★Shabet、Brave Girls、Stellar、Chi-Chi、Chocolat、C-REALなど。
この時期に新人グループがあまり育たなかったことが、以後2~3年のガールズ低迷期の一因でした。
○2NE1
YG得意の短期集中リリースで「Lonely」「Hate You」「Ugly」が次々チャート1位になる状態でした。
特に「내가 제일 잘 나가 (I am the Best)」は、「カリスマ2NE1」の象徴のような曲です。
今思えば、2NE1もこの年がキャリア最高の年だったかもしれませんね。
■総括
今年に解散や契約満了を迎えたグループが、この2011年はみんな輝いていました。
また、翌2012年以降ガールズグループは全体的に少し低迷期を迎えるのですが、 当時の失敗や試行錯誤の反省から、昨年あたりからのガールズ活況につながったと考えています。
私が初めてK-POPに興味を持ち、特に思い入れの強かった2011年。
長くて読みづらい点も多々あったかと思いますが、お楽しみいただければと思います。
コメント
コメント一覧 (12)
感心しつつ、興味深く読ませて頂きました
この頃、いかにも日本人のにわかファンらしくKARAだけが大好きで、2014年9月まで韓国内の事は全く知らなかったのでこんなに新人が不作の年があったなんて驚きです
今、次々に出て来るすばらしいグループを見られている事はとても幸せな事だと思いますね
歴史背景と一緒に、今との繋がりを教えて下さってありがとうございます
とても分かりやすかったです!
M-ONで放送しているミューバンタイムスリップが2011年を終了し,2012年に入りましたが,懐かしい曲が一杯と思う反面,今年急に好きになったStellarがこの年にはもうデビューしてたんだ,と言う新しい発見もありました。
私も、最近 kpopに ハマったので、むかしのことは、わかりませんので、勉強になりました。 てか、昔も今も、すざまじい競争を繰り返してたんですね。
だから おもしろいのですが、(^_^;)笑
どのグループも、がんばって欲しいです。とくに活動が長くなってきて、まだ1位をとっていないグループに、期待したい。
また、おもしろい記事、よろしくお願いします。
私がKガールズにハマったのはSNSDが韓国でのGee放送活動を終える頃でしたが、10年暮頃からは、KARA, SNSDが日本で成功したことで、「今だ!ガールズも行けるぞっ!」的な機運があり、これからとっても楽しみと思えていました。11年に入るとRainbow, After School, Secret, T-araの日デ決定が次々に報じられ、ワクワクしたものでした。(この頃一番好きだったのはアフスク(^^♪。)紅白と言えば、この年、05年からの白組7連覇をソシしたのはKARAと少女時代だったのではと思っています(^o^)/。
私は名前のとおりLOVELYZからでリアルタイムではわかりません、少女時代も遠藤時代で知りましたので、後T-ARAは辛ラーメンのキャンペーンでクリアファイルをファミマで見たのを思い出しました。
いやあ・・・こりゃまたゴージャスなイベント参加されてらしたんですね~。
大物ガールズグループが熟している時に揃い踏みだなんて、垂涎としか言えません!
お値打ちなツアーがあったものですが、1週間の滞在も羨ましい限り・・・。
今なんてその値段でこのイベント参加じゃ、弾丸ツアーでしょうね~。
自分は実のところ2004年の紅白で特別出演したイ・ジョンヒョンがワ、を歌ったのを見て
じわじわハマりCDを輸入し、というスタートからK-POPの浅瀬をチャプチャプし続けて
いる状態なので、知識と経験が足元にも及びません・・・もっとちゃんとはまっておけば
良かったなーと、記事を読んで思いました(溜息)
しかし、2011年ってスゴイ年だったんですねぇ・・・そしてそこで猛威をふるっていた
グループが今、転換期。ってことはそのうち2016年がいつか「スゴイ年」と語り草なのかな
とか、もわもわ妄想してしまいました(苦笑)
TeeZeeさん、いつもためになる記事ありがとうございます(^^♪。
2011年、そにょとKARAが紅白歌合戦に出場していた年だったのですね。
なんか時間軸が自分の中で不安定です(笑)。
もしかしたら日本デビューのラッシュだったから、少し距離を置いていた時期かもしんないです(爆)。
小生が初めてK-Popに触れたのはJewelryの2ndアルバムとKoyoteの7thアルバムだったのですが、2011年はいまやベテラン(!)となったグループが活躍した盛り上がった年だったのですね。
記事で紹介されているグループで当時一番聴いていたのはT-araかなぁ(・・;)。
新人グループだとChi Chiの「Longer」気に入ってます。
AfterSchoolの「Shampoo」お気に入りの曲ですが、作ったの日本の方というのは初めてしりました(恥)。
この年以降取り巻く情勢が色々と変化しますが、今の日本での活動やK-Pop人気の下支えになっている重要な年である感じがします。
コメントをいただいた方々がK-popに興味を持たれた時期が、
最近の方、私と同じ頃の方、それ以前からの方ときれいに分かれたのが興味深いです。
一旦コメントをお返ししますが、この記事も度々読み返しますので、
今後もよろしければコメントをいただければありがたいです。
>>ガクトさん
私の2011年は、興味を持ち始めて一気に情報を吸収した時期なので、思い入れも多いですね。
この年以降しばらくは、オーディション番組の流行などにより、ソロアーティストが活躍します。
一方でガールズグループは「飽和状態で成功しない」という雰囲気が支配的でした。
2012-13年デビュー組は、ほぼ最初のコンセプトでは成功していないと思います。
この空気が変わり始めたのが、ガクトさんが触れられている2014年8~9月ごろです。
この時期以降の新人の活況と「EXIDの奇跡」などが重なり、現在のガールズ隆盛を迎えたのです。
>>Toshiさん
T-araのRoly Poly、SecretのStarlight Moonlightとも、万人が聴いて楽しめるいい曲ですよね。
これらの楽しい曲と、激しい・あるいはカッコイイ曲を両立するのがK-popですね。
Stellarはデビュー時は「神話プロデュース」で、UFOなど不思議系の魅力で活動していました。
最近のイベントでも、セクシー系の合間に「勉強しよう」などこの頃の曲を披露しています。
ミューバン再放送が2012年に入ったということは、そろそろSpica、Ailee、EXIDデビューでしょうか。
同じ競争でも、この頃と今頃では傾向が違いますね。
2011年ごろは、旬のグループから新人・トロットまで競って「日本(世界)で成功する」のが目標でした。
今頃は、SNS等で世界のファンに発信できるので、韓国内で知名度・地位を高めるのが目標です。
これが今のガールズ大ブームを支えているのかなと思います。
>>Kiyoさん
ミューバンin東京ドームをご覧になっていたのですね。
RANIAは、この頃はどこまで伸びるだろうと期待されましたが、その後は残念でしたね。
韓国にとっても、韓流の世界輸出の象徴ともいえるこのイベントを、東京で開催したことに意味がありました。
以下は当時のKBSニュースです。
https://www.youtube.com/watch?v=4-NBv1NaB_s
あれほどまでのブームは、やはり特別だったような気がします。体感されたのがうらやましいです。
>>アルテンさん
音楽イベント(番組)の運営スタッフにとっては、観客の有料・無料は関係ないということですね(笑)。
アフスクは当時の日本活動組ではゴージャスなイメージで売っていたと思います。
安室奈美恵さんとのコラボなどもありました。「渋谷109が似合う」グループですね。
紅白歌合戦も昔は大好きでした。マナカナが落選しデビュー一週間の新人が出た2009年以降見てません…。
ぽぴぽぴさんのブログという素晴らしいフォームをお借りしているので、迷惑にならないよう気をつけています。
今のガールズアーティストの層が十分に厚くて、それ以前のグループには目が行きにくいですね。
辛ラーメンのCMにT-araが出ていたのを思い出しました。
>>鯱子さん
あのツアー価格設定(観覧+ホテル一泊)は当時でも良心的だったと思います。
飛行機代が別途なのが大きいです(LCCで安価に手配できるので)。
普通のツアーなら7~8万円台で、特に一人参加はさらに追加料金がかかります。
イ・ジョンヒョンのワは、韓国活動が1999年(紅白出場の5年前)ですが、
この頃の動画を見つけました。まさに先日の「ミューバン年末特集」の雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=TUiegZ94xjc
間違いなく2016年は後年の語り草になる年と思います。5年後に同じ趣旨の記事を書くのかな…。
>>TeYanさん
以前にも「コヨーテがお好き」とお話しされていましたね。私もシンジの艶のある声大好きです。
Jewelryもソ・イニョンがいた頃。Baby One More Time~!
Chi-ChiのLongerは私も好きでした。メンバー再編後のLove is Energyも同じような切ない良曲でしたね。
韓国では層の厚い中に割って入る余地がなく、日本活動に賭けたのですが残念でした。
今のガールズグループの隆盛は、この頃の成功や失敗から多くを学んでいると思います。
前年のMagic, Madonnaは、ケバく思えて最初は避けていたのですが、カッコよいことが分かってくると個人的に超大注目となりました。1月第1週のMカがShy Boy最初公開でしたが、ご存知のように滅茶苦茶ガーリーな超レトロポップ!「良くやってくれた!だからシクリは好き!」と思うと同時に、「こういうの一般受けするんだろうか。。。?大ゴケしなけりゃいいけど」という心配も。。。でも結果は周知のとおりで(^^♪、高年齢の人への受けが良かったような印象があります。後でコーラスパートは全てジウンがやってるんだと知ってますますジウン好きに。。。。
Love is Moveも、よく分かりませんが70年代初め頃のティナ・ターナーあたりがやってそうな感じでオツでしたーー!
来年は2012年についてでしょうかーー(*^_^*)?